いよいよ日本でもレアアース採掘が始まるって本当?

最近ニュースなどで話題になっている「レアアース」。

スマホや電気自動車などに欠かせない金属ですが、ほとんどを海外に依存しているのが現状です。

そんな中、ついに日本でもレアアースを自前で採掘しようとする挑戦がスタートしました。

しかも、その採掘場所は海底6,000メートルという未知の深海!

この記事では、

  • 試験採掘はいつ始まった?
  • どこで、どうやって採るの?
  • なぜ今、日本が挑戦するのか?

といった疑問に、わかりやすくお答えしていきます。



レアアース採掘、いつから始まったの?これからどうなるの?

ニュースで見て「へぇ〜」くらいに思ってたけど、実際に船が出航して試験が始まったと聞くと、一気に現実味が出てきました。

日本の海の底に、未来の希望があるのかもって思うとワクワクしてきます。

まずは2026年1月12日、試験に向けて出航!

日本のレアアース採掘に向けた大きな一歩が、2026年1月12日朝に始まりました

地球深部探査船「ちきゅう」が、静岡県・清水港から出航。

向かう先は、東京から約1,950km南東に位置する南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)です。

この出航は、深海レアアース採掘に向けた試験採掘の開始を意味する重要な節目であり、今まさにプロジェクトは進行中です。

今回の試験内容:深海泥を押し上げる新技術の実証

今回の実験では、水深6,000mの海底にある「レアアース泥」を揚げる技術の検証が行われます。

「吸い上げる」と表現されがちですが、実際には次のような仕組みです:

揚泥管という長いパイプに海水を送り込み、その水流の力で泥を押し上げる
=閉鎖循環方式による圧送・スラリー化

この技術の安定性や継続性を評価することで、次のステップに進めるかどうかが判断されます。

次のステージ:2027年以降、本格的な引き揚げテストへ

今回の試験が成功すれば、2027年度以降には大規模な引き揚げ実証が予定されています。

この段階では、1日あたり約350トンのレアアース泥を海底から引き上げる計画も検討中です。
陸上に持ち帰った泥から、効率的にレアアースを分離・抽出できるかどうかも評価されていきます。

成功すれば…2030年ごろの本格化の可能性も

試験と実証が順調に進み、技術・コスト・環境影響などがクリアされれば、
2030年ごろの商業化(本格採掘)に向けた動きも期待されています。

ただし、これはあくまで「成功すれば」という前提付きの見通し。
技術的課題や経済性の評価、環境影響の検証などを経る必要があるため、遅れる可能性も十分にあります。



そもそも、レアアースってなに?なんで大事なの?

レアアースとは、スマートフォン、電気自動車、風力発電、ドローンなどに使われる重要な金属元素の総称です。

具体的には:

  • 小型モーターやバッテリーに不可欠
  • 強力な磁石(ネオジムなど)を作れる
  • 通信・医療・軍事にも使われるハイテク素材

🌏 世界の供給のほとんどは中国

現在、世界のレアアースの約60〜70%は中国が供給しており、日本も大部分を輸入に頼っています。

もし輸出規制などがあれば、日本の産業や暮らしに大きな影響が出る可能性があります。

だからこそ、日本が自国で安定的にレアアースを確保できる技術を持つことが、非常に重要なのです。

なぜ日本の海の底が注目されているの?

南鳥島沖の海底には、すでに膨大な量のレアアース泥が存在することが確認されています。

  • 推定で、日本のレアアース消費量の数百年分
  • 放射性物質が少なく、環境負荷も比較的低い

まさに、「深海に眠る宝の山」と呼べるような場所なのです。



海底6,000mってどんな場所?どうやって掘るの?

🏔 深さ6,000mは、富士山の約1.5倍!

南鳥島沖の海底は、富士山の高さ(約3,800m)よりもはるかに深い6,000mの超深海

この場所は、

  • 圧力:600気圧以上(ペットボトルが一瞬で潰れる)
  • 温度:ほぼ0度近く
  • 光:完全な暗闇

という、まさに地球上で最も過酷な環境のひとつです。

イメージ図

🚢 活躍するのは、地球深部探査船「ちきゅう」

この試験を支えるのが、日本が誇る探査船「ちきゅう」。

  • 地球の内部構造や地震メカニズムの調査用に開発
  • 6,000mの揚泥管を使って、海底の泥を押し上げる

という高度な装備を備えており、今回のレアアース採掘にも転用されています。

画像引用:サイエンスポータル

🌱 環境への影響にも最大限配慮

試験では、海洋環境への影響を最小限にする工夫も施されています。

  • 泥が海水中に拡散しないような閉鎖循環式
  • 魚や海底生物への影響調査や対策も同時進行

「掘る」だけでなく、「守る」技術も、日本の挑戦には欠かせない要素となっています。



なぜ今、日本がレアアースを掘る必要があるの?

  • 地政学リスク(中国依存)からの脱却
  • 自国の産業を守るための資源確保
  • 次世代産業・雇用の創出につながる可能性

こうした理由から、今まさに国を挙げての取り組みが進んでいます。

まとめ:未来を変えるかもしれない日本のレアアース採掘

  • 2026年1月12日: 日本のレアアース採掘プロジェクトが出航・試験開始
  • 場所: 南鳥島沖、水深6,000mの深海
  • 2030年ごろ: 成功すれば商業化・本格採掘の可能性も

これは単なる資源採掘ではありません。
日本の未来を、自分たちの手で切り拓くための壮大なチャレンジなのです。

深海に眠る「希望の泥」に、これからも注目していきましょう!