2025年9月18日(木)に親子で大阪万博へ。
大阪万博のニュースはよくチェックしているので、9月の最初の連休あたりから連日20万人を超える大混雑だということは知っていました。
結論から言うと、従来の“お役立ち情報”というのはもう通用しません。
それくらいの人、人、人…!!
閉幕まで1ヶ月を切った大阪万博ですが、これから親子で快適に過ごすには、別の視点や工夫が必要になっていると感じました。
この記事では、大阪万博を大混雑の中でも安心して楽しむための最新事情と、親子で笑顔を守るためのコツと対策を紹介します。
私自身、すでに14回大阪万博に行き、そのうち6回は小学3年と4年の子供を連れて行っています。
そして、この閉幕前の特別な体験をどう過ごすか。
そのヒントを一緒に探っていきましょう!
大阪万博大混雑!20万人超の現実

「まさか平日でここまで混むとは…」
そんな声が、いまSNSにあふれています。
2025年9月19日現在、大阪・関西万博は閉幕まで残り24日(10月13日終了予定)。
この駆け込み需要で、会場は連日の20万人超え。
特に私が訪れた9月18日には、平日ながら過去最多の21万人を記録しました。
(さすがに多いって…!)
公式サイトには「全日程満員」の表示が並び、旅行代理店の販売枠もすでにほぼ終了。
9月19日現在は、数量限定の当日券しか残っていません。
「もう予約は絶望的かも」というつぶやきの声も多く見られます。
そして、運良く入場チケットをゲットできても、会場に着いてから試練は続きます。
東ゲートでは、朝から13時ごろまで長蛇の列(特に12時前後)。
ピーク時には入場まで2時間近く並んだという報告もあり、現在は緩和措置として西ゲートまで徒歩で行けるようにもなっています。
さらにさらに!
中に入れば一息つける…と思いきや、待っているのはまた行列…!
人気パビリオンでは入場に1~2時間(場合によっては2時間超)。
超人気のイタリア館では4-6時間並んだという人や、来場者に記念品を配っているテックワールドでも3-4時間並ぶ人も多いとか。
移動もままならず、アプリの混雑マップは赤のオンパレード。
どこに行っても混雑&行列です。
子供連れにはさらに厳しい状況です。
「並んでいるだけで子供が疲れてしまった」
「トイレに行くのも一苦労」
「お昼を買うのに30分以上かかった」
小さな声が積み重なり、大きな“ため息”となっています。
もちろん、すべてがネガティブではありません。
大阪万博には目を楽しませるオブジェクトやイラストもたくさん!
夜間ライトアップや西ゲート利用を組み合わせれば、まだ楽しめる余地はあります。
そんなアドバイスもSNSでシェアされています。
ただ、いまの子連れ大阪万博の現実は厳しい。
でも、知っておけば備えられる。
まずは「20万人超の大混雑」という事実を正しく理解することが、親子で万博を楽しむための第一歩になるのではないでしょうか。
過去のお役立ち情報はもう通用しない

「朝早く行けば大丈夫」
「平日なら空いている」
「おすすめパビリオンはどうたらこうたら」
――こんなアドバイス、いまの大阪万博では通用しません。
かつては、オープン直後や平日午前中を狙えばスムーズに入れるという声も多くありました。
でも、閉幕まで残りわずかとなった今、いままでシェアされてきた多くの“裏ワザ”が効かなくなっているのです。
実際、9月に入ってからは平日でも20万人超。
9月18日には平日過去最多の21万人を記録(総来場者2000万人突破)。
実際、私もはじめて18時台のバスに乗って帰ったくらいの混雑ぶりでしたし、当日予約もエラーばかりなので困ってしまいました。
つまり「万博に行くなら平日」という神話でさえ完全に崩れ去っているわけです。
さらに厄介なのが「早め行動」の常識が逆効果になっている点。
朝イチから東ゲートに並ぶ人が殺到し、開場前から長蛇の列。
中にはダッシュする大人もたくさんいて危ない危ない…!
快適に楽しむはずの「早めの行動」が、熾烈な争いの最中へと巻き込まれる羽目になってしまっている。
親子連れの場合、これでは子供に負担がかかってしまいますよね。。
一方で午後3時以降や夜間入場は、まだ比較的落ち着くことがあります。
でもこれも「たまたま空いた」といった不確実な要素が強く、安定した攻略法とは言えません。
また、SNSでよく見かける「人気パビリオンはアプリ予約で抑えれば安心」という情報も、今はほとんどあてになりません。
公式アプリではすでに予約がほぼ満員表示。
9月19日現在、数量限定当日券のみで全日程空きなし。
空きが出ても瞬時に埋まってしまうため、運やタイミングに大きく左右されます。
「キャンセル待ちで何とかなる」
そんな淡い期待も、現状ではほぼ期待薄。
実際に「何時間も張り付いたけど一度も空きが出なかった」という声が多数。
ただ、現在唯一空きが取れる可能性があるのが『2日前予約』です。
こちらについては下の記事を参考にしてみてくださいね。

要するに…!
これまでネットやテレビで紹介されていた“攻略記事”や“体験談”が、閉幕間際の混雑には追いつかなくなっています。
「西ゲートなら穴場」という情報もすでに拡散済みで、今では西ゲートにも人が集中しつつあります。
つまり、9月下旬の大阪万博は「従来の常識が非常識になるフェーズ」に突入していると言えます。
これまで効果的だった方法が、そのままではむしろストレスを増やす原因になりかねません。
なので、従来のアドバイスを鵜呑みにするのではなく、今この瞬間のリアルな混雑情報に耳を傾けること。
公式アプリのライブマップや、来場者が投稿するSNSの実況を活用することが、何よりの対策になります。
過去の経験や口コミは役立たない。
むしろ、その思い込みが失敗につながる。
閉幕間際の大阪万博は、そんな“情報のアップデート”が必要なステージに入っているのです。
というわけで、ここでは満員の大阪万博に子供を連れて行くときのポイントと対策についてシェアしてきたいと思います!
親子で万博を楽しむポイント!

「もう20万人超の大混雑で、子ども連れなんて無理じゃない?」
そんな声が聞こえてきそうですが、実は工夫次第でまだまだ楽しむ余地はあります。
以前のように、予約必須のパビリオンを何か所も巡るなんてことはできないでしょう。
行けばわかりますが、それはマジで現実的ではありません。
でも、親子で過ごす時間を大切にしながら、ちょっと目線を変えるだけで、万博の魅力を十分味わえるんです。
まずポイントになるのは入場の仕方です。
私の感覚ですが、できれば西ゲートのほうがおすすめです。
というのも、夢洲駅のある中央線はなんだかんだ利用しやすく、他府県からくる人にもわかりやすいこともあって人が集中します。
余談なんですけど、大阪ではお年寄りが50円で地下鉄利用できるので、必然的に通期パス持ちの高齢者は東ゲートから訪れるようです。
なので、あまりこだわりがないのであれば、タクシーやバスを使って西ゲートから入場することをおすすめします。
ちなみに9月18日は11時入場チケットで11時30分から並び始め、15分もかからずに入場できました。
東ゲートも時々利用しますが、待ち時間の少なくしたいのであれば西ゲートで間違いないと思っています。
次に「どこで時間を過ごすか」。
人気パビリオンを狙っても1〜2時間、場合によっては2時間超の待ち時間。
その間に子どもが飽きてしまうのは想像に難くありません。
ならば最初から「屋外型」「予約不要」でも楽しめるスポットを知っておくのがおすすめです。
EXPOアリーナ


「EXPOアリーナ」が開放されていたらチャンス!
広大な芝生で走り回ったり、お弁当を広げてピクニックしたりできます。
普段は野外コンサートや大規模イベントなどが行われるくらい広い場所なんですが、芝生もフサフサで気持ちよく、混雑に疲れた大人も子供も羽根を伸ばすには最適です。
せっかく万博に来たのに芝生で遊ぶだけ?
そう思うかもしれませんが、子どもにとってはその方が楽しかったりするんです。
ストリートパフォーマンス


また「ストリートパフォーマンス」に的を絞るのもおすすめ。
大阪万博の会場内では、大道芸や音楽、そして人気キャラクター「ミャクミャク」の登場イベントも。
立ち見なのでサッと見てサッと移動でき、子どもの集中力にもちょうどいい。
どこでどんなパフォーマンスがあるかはわかりませんが、こういう突発的なイベントが多いのも大阪万博の魅力なので、ぜひ楽しんでみてくださいね。
ボールネンドのキッズプレイエリア


さらに「ボールネンドのキッズプレイエリア」。
こちらは東ゲートから大屋根リングに向かった先に位置し、フランス館やアメリカ館がある広場にあります。
滑り台やミニクライミングといった遊具が揃い、20〜30分でも子どもは満足。
多くの子供たちが本当に楽しそうに遊んでいて、親に「そろそろ行くよ!」と遊具から引き離されている子供もたくさん目にします(笑)
ただ、雨が降ると遊具が濡れちゃうので、雨が降りそうな日は着替えなんかがあるといいかもしれません。
大人も子供もホッと息をつける場所なので、近くの飲食エリアでテイクアウトを買って軽く食べるのもおすすめですよ。
いのちのパーク


そして「いのちのパーク」もおすすめです。
いのちのパークは会場の真ん中より少し南側に位置し、クラゲ館や大量のスチームが楽しめます。
クラゲ館は子供のためにあるような開放型パビリオンで、基本的に自由に出入りできます。
いのちのパークで特に良いのが、このクラゲ館の前のスチームです。
15分おきに大量のスチームが出るイベントもあり、これが子供たちのテンションを上げてくれます!
人の姿が消えてしまうくらいのスチーム(水蒸気)なのですが、水浸しになるようなものでもなく、暑い日だとむしろ快適なくらいなので癒やしのプレイスポットですよ!
大屋根リング


子どもと一緒に大屋根リングを一周するのもおすすめです。
9月でも陽が陰ったタイミングで大屋根リングの上を一周してみましょう!
何より景色が綺麗ですし、10月13日で最後となる大阪万博を一望できるのはいまこの瞬間しかありません。
大阪万博が終わってしまっても、親子で大屋根リングを一周するという体験はこの先ずっと生き続けますからね。

大屋根リングの上には芝生エリアもありますし、そこで一息つくのもいいでしょう。
ちなみに大阪万博では多少大きめのレジャーシートを持っていくのがおすすめです。
レジャーシートがあれば大屋根リングの下で足を伸ばして休憩できますし、子供連れだと混雑時の万博では本当に重宝しますよ!
最後に

最後に重要なのは「一日で欲張らない」こと。
3か所も4か所も巡ろうとすると、移動だけで子どもも大人もヘトヘトになります。
「今日は大屋根リングの上を歩ければ十分」
そう割り切るだけで、満足度はぐっと上がるのです。
そして、もうひとつ大事なのが「準備」。
QRチケットはスマホのスクショだけでなく紙にも印刷しておけば安心です。
水筒、ご褒美用のおやつ、折りたたみできるレジャーシートは必須アイテム。
お土産は会場内の長蛇の列を避け、店舗で配布される来場者限定QRコード(アクセスパス付き)をもらい、翌朝6:59までオンラインで購入を。
これがあるだけで「待ち時間が地獄」から「ちょっとしたピクニック」に変わります。
そして安全面。
20万人規模の人混みでは迷子リスクも出てきます。
GPS付きのリストバンドや、親子で合流地点を決めておくと安心。
ベビーカーも折りたたみ式にして、混雑時は手で持ち運べる準備を。

あと、9月下旬から10月にかけては日中暑くても夜は冷えるので、羽織れる上着もあったほうがいいでしょう。
特に、夜の噴水ショーやドローンショーまで観る場合は、子供の長袖くらいは持っていってください。
大阪万博は海の上にあるので、秋口の夜は本当に冷えますからね。
「でも、子どもに万博らしい体験をさせたい」
大人の目線だと「パビリオンに入らなきゃ損」と感じがちですが、子どもにとっては違います。
キラキラした光や、大勢の人が一緒に盛り上がる雰囲気そのものが特別な体験になるんです。
つまり、親子で楽しむためのコツは「期待値を下げること」ではなく「楽しみ方の軸を変えること」。
大混雑の中で「全部制覇するぞ」と力むよりも、子どもが笑顔でいられる時間を最優先する。
それが閉幕間際の大阪万博を楽しむ最大の秘訣です。
総括すると――。
残り24日、来場者20万人超という大混雑は避けられません。
ですが、時間帯の工夫や屋外スポットの活用、そして欲張らない計画があれば、親子でも十分に楽しめるはずなので、この記事を参考にしながら最高の思い出を作っていただければと思います。