なんで旅行しない?いま日本人が「旅からはなれる」本当の理由
「前はもっと気軽に旅行してたのに」「最近、旅行って高くて行けない…」
こうした声が広がるなか、「旅行離れ」ということばが話題になっています。
実はいま、日本人の国内旅行・海外旅行どちらも減っているんです。
この記事では、
- 日本人が旅行に行かなくなったほんとうの理由
- 年代別・タイプ別の旅行のちがい
- これから旅行がどうなるかの予想
などを、最新データといっしょにわかりやすく解説します!
日本人が旅行から離れる理由はなに?
1. おかねがない、物のねだんが高い
- ホテル代や移動費がコロナ前より1.5倍に
- 円の価値がさがり、海外旅行も高くなった
- お給料がふえないから、旅行のよゆうがない
2. 人気の場所がこみすぎてつらい
- 京都や箱根などで外国人旅行者が急増
- 日本人がホテル予約をとりにくくなる現象も
- 「高いのに人が多くて疲れる」と感じて旅行をひかえる人も
3. 高れい化と人口減少
日本は年々、高れい者がふえて若者がへっていることで、旅行に行ける人の母数がへっているのが現実です。
高れい者は健康・介護の理由で旅行しにくくなる傾向もあります。
4. ライフスタイルと考え方の変化
- 若い人は「旅行よりネットやゲーム」の傾向
- 「動画でじゅうぶん」「お金をかけてまで行きたくない」人も
- めんどうな手続きがキライで海外旅行をさける人も
5. パスポートをもってない人が多い
日本のパスポート保有率はたった17%で、そもそも海外旅行を視野に入れていない人が多いのが現状です。
年代別にちがう?旅行の「いく・いかない」傾向
国内旅行のようす(2025年)
| 年だい | 特ちょう |
|---|---|
| 20〜30代 | 旅行に行く人が多い(SNSや友人と) |
| 40〜50代 | 家ぞく旅行が中心。出費や予定のせいで回数は少なめ |
| 60代〜 | 体力的にしんどい人も多く、近場の旅行がメイン |
20代女性の国内旅行実施率は80%以上と高い一方、高れい者の海外旅行率は10%台とかなり少ないです。
海外旅行のようす
- 2025年の出国者数:コロナ前の65%まで回復
- でも「30年前と同じレベルに戻った」との声も
- 出国率がいちばん高いのは20代(21.9%)
若い人の旅行意欲は高いけれど、お金や時間のせいで実現できないというのが本音のようです。
旅行のスタイルも、少しずつ変わっている
1人旅や友人との「ゆる旅」が人気
- 車中泊や日帰り旅など、お金をかけすぎない旅行が主流に
- ワーケーション(仕事+旅行)をする人もふえてきた
情報選びはSNSが中心に
- 若い人はインスタやYouTubeで旅先をえらぶ
- 「雑誌やテレビより、リアルな体験談」を大事にしている
これから旅行はどうなる?かぎは「お金」と「バランス」
今うごいている対策
| 取りくみ | 内容 |
|---|---|
| 旅行割や補助 | 国内旅行をおトクにするキャンペーン実施中 |
| 観光地の分さん化 | 人が集まりすぎないよう「穴場スポット」をPR |
| 若者向けプロモーション | SNSで旅の楽しさをアピール中 |
でも、ほんとうに必要なのは?
- お給料がふえること(可処分所得のアップ)
- 円安の解消(海外旅行がしやすくなる)
- 観光のバランス(外国人も日本人も楽しめる仕組み)
まとめ 旅行しないのは「自分のせい」じゃない
- 日本人の旅行離れは、お金・人・考え方の変化がセットになって起きている
- 20代は意欲高め、でも「行きたくても行けない」人が多い
- 旅行業界は回復中でも、日本人の旅行はまだ戻りきっていない
あなたはどう思う?旅行に行きたくなるヒント
「ひさしぶりにどこか行きたいな」
「でもお金も時間もない…」
そんなときは、
- 日帰り旅
- 近場の温泉
- SNSで見つけたスポット
など、自分にあった“ちいさな旅”からはじめてみませんか?
